コーチ山本ができるまで[自分にできる事・・・編]
前回のおさらい
コーチ山本の半生を振り返る連載、「コーチ山本ができるまで」シリーズ。
このシリーズも今回で終了という事で、Jシリーズを終えてから、ストラーダバイシクルズで働くことになった経緯。そして、皆さんにお返しできる事、自分が貢献できる事を綴ってみたいと思います。
本当にやりたいことって?
齢も30半ばを過ぎ、所謂、「働き盛り」という頃。
小規模ですがITベンチャーと呼ばれる企業に勤め、叩き上げで経営幹部までたどり着き、収入も待遇も素晴らしく充実したお仕事を頂戴していたのですが・・・ふつふつと湧き上がる想いがありました。
「自分が今まで経験した、自転車を通じた素晴らしい出来事を、もっと多くの方にお伝えしたい」
これが、原動力。
自分の人生なのだから、自分の納得いく形にしたい。
今思うと、そんな我儘を良く家族は理解し、ついて来てくれたと思いますね(苦笑)
テンチョーにアポイントを取って、「一緒に仕事をさせて欲しい」って舞洲のレース会場まで会いに行ったのが昨日の事のように思い出されます(笑)
調べてみたら、昔のブログが残っていました。
いやぁ、懐かしい。2011年8月だったんですね。
初出勤の時、いつもは遊びに行っているお店にスタッフとして足を踏み入れるのがめちゃくちゃ怖くて、何度も前を行き帰りした記憶があります(笑)
入社すると、いきなり滋賀店移転プロジェクトに入り、気が付けばトンカチを持って今のお店(滋賀店)の内装工事・・・(笑)
それが落ち着いたら、社内のシステム開発・・・と、何だか自転車屋さんになった気がしませんでしたが、とにかく、自転車に触れ合う事、「スポーツバイクを楽しみたい」というお客様と触れ合う毎日が楽しくて仕方がありませんでした。
燃え尽き症候群?
「競技はやり切った」という気持ちが強かった自分ですが、日々の仕事の楽しさ、多忙さに振り回され、正直、「競技はもういいかな・・・」という気持ちが芽生えつつありました。
所謂、テンチョー井上曰く「燃え尽き症候群」ってヤツです(笑)
「スタッフであっても、自転車の楽しみを忘れちゃいけないよ。」と、そんな自分を見かねて、テンチョーが薦めてくれたのが、新しいチャレンジ「トライアスロン」でした。
元々は膝の病気から始めたスポーツバイク。
そんな自分がランニングなんてムリだと思っていたんですが、ウォーキングから初めて一歩ずつ・・・
決して速くはありませんが、どうにか5kmはランニングできるようになりました。
自分を制限するのは自分なんですね。勉強になりました。
そしてアイアンマンへ(ミドルだけど)
正直な所、ハマるかどうかわからなかったんですが・・・初めて出た近江八幡のトライアスロンレースで見事に撃沈!!
けちょんけちょんに負けちゃったのが良かったみたいですね。見事にスイッチが入りました(笑)
元々「トレーニングマニア」な自分ですので、3種目をバランス良く積み上げていく面白さったら!
気分次第でそれぞれのトレーニングを切り分けられるのが凄く楽しく、また何より、多くの仲間と一緒に乗り越える楽しさを感じられる点も、Jシリーズで競技に没頭していた頃を思い出されました。
気が付けば、様々なレースに出させていただき、ミドルもレースもなんとか完走。
トライアスロンの面白さは「簡単に結果に出ない」という事だと思いました。いや、負け惜しみじゃなくって(苦笑)
そういう意味でも、これから先、ずっと長く楽しめる「一生の趣味」に出会えたのかもしれません。
自分がしたい事、できる事
「自分が今まで経験した、自転車を通じた素晴らしい出来事を、もっと多くの方にお伝えしたい」
やっぱり、自分の原動力はコレだと再認識しました。
綺麗事かもしれませんし、ベタな表現かもしれませんが、この想いが無ければ、自分がストラーダに居る意味は無いのだと思います。
そして、月日がさらに経過し、自転車を「売る」だけでなく、「自転車を通じて様々な角度から自分が貢献できる事は何か?」を追求した結果、自分が人生を賭して取り組んだスポーツバイクのトレーニングでの経験を「コーチ」という形でお返しする事でした。
そんな折も折、「パワーメーターを用いたトレーニング」の老舗ともいえるPEAKS COACHING GROUPの代表、中田さんから「一緒にコーチとしてやってみませんか?」とお声がけをいただいて、生まれたのがこの「TM-POWER BICYCLE COACHING」というサービスなのです。
「自分の経験を一人でも多くのサイクリストの方へお返しし、より多くの方に笑顔になっていただく」その事を信条とし、取り組んでまいります。
是非、「TM-POWER BICYCLE COACHING」と「コーチ山本」にご期待ください!!