自転車をちゃんと進めるには-上半身の意識-

フィッティング=コーチング?

毎年ゴールデンウィークを過ぎた頃になると、フィッティングの依頼がものすごく増えるのです。
春から初夏にかけて本格的にライディングを行う方が多くなり、ふと「自分の乗り方って合ってるのかな?」と疑問に思われるケースがとっても多いんですよね。で、結果的にこの季節はほぼ出勤の度にフィッティングを行っている感じです。

で、今回の議題になるんですが、フィッティングを行うと結構「脚だけで乗っている」人がものすごーく多いんです。

フィッティングには色々な理論がありますが、単純に”膝や肘の角度を計ってヨシ”ではなく、”その人が理想とするライディングスタイルに合わせた「乗り方」を見つけ出し、それを実現するためのポジションを出す”という行為で無いといけないと私は思っており、それを実践しています。

なので、私のフィッティングを受けられた方は往々にして「フィッティングというよりも、コーチングでしたね」とおっしゃる方が多かったりします。

自転車ってホントに「全身運動」なのか?

閑話休題。自転車って良く「全身運動」って言われますが、果たしてどれだけの方が「上半身」も意識してライドしているでしょうか?あなたはどうですか?

で、そのヒントがこちらの動画。

昔の時代から、ロードレーサーの冬のトレーニングとしてシクロクロスを活用するケースが多かったのですが、その理由の一つに「バイクを進ませるスキルトレーニング」という側面も大いにあったのだと思います。

舗装路を走るロードバイクは乱暴な言い方をすれば「ただペダルを踏めば進む」んですが、滑りやすかったり急激な坂を上り下りする悪路は「ただペダルを踏んだだけじゃ進まない」
つまり「バイクを進める為にどうすれば良いか」が理屈ではなく、身体で理解する事ができるんですよね。

その点を意識してこの動画を見ると・・・ほとんどの選手の上半身ってどう動いていますか?固まっていますか?

もちろん上半身を意識した「バイクを進めるスキルトレーニング」はロードバイクを使って舗装路でも行う事は可能です。が、わかにくいんですよね。逆にオフロードだとわかりやすい(誰が乗ってもわかる)んです。

ちなみに・・・海外の選手と日本人では体格が違うので、もっと参考になるのは「女子のトップ選手」だったりします。
パワフルなペダリングの迫力は男子選手が参考になりますが、非力でもスムーズさでロスを減らすという観点で女子選手を見てみると、得るものが多かったりします。ぜひ、ご参考に。

グラベルロードのススメ

「けど、シクロクロスは敷居が高い・・・」
「ロードレースがメインなのでシクロレースに出るほどではない・・・」

そんな方にオススメなのが、最近ブレイクしている「グラベルロード」

グラベルロード

私も相当ハマっており、日々のトレーニングに欠かせない相棒です。
ということでちょっと長くなってきたので、「ロードレーサーにオススメのグラベルロードトレーニング」については、また、次回に引き続きお伝えいたします!

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